理系の学生が研究室を選ぶ時に気を付けるべき事
研究室は大事です。
特に内部進学する人は3年間がどうなるかが決まるわけで、研究室が合わなかった場合は就職はおろか、卒業にまで影響してしまいます。
研究室選びを失敗したがために人生プランを大きく変更せざるを得なくなるなんて事もあるんです。
そこで、工学系大学院に在籍中の筆者が実体験を元に研究室の選び方のノウハウを書いていきたいと思います。
研究室選びで考慮するポイント
- 自分が何をしたいか
- 教授はどんな人か
- 研究室の文化
- 研究室の先輩はどんな人たちか
- 研究室を狙っている同期はどんな人たちか
- 研究室の就活コネ
- 研究室の予算
上に書いてあるもの程優先順位を高くするべきだと思います。順に解説していきます。
- 自分が何をしたいか
これが一番大切です。やりたい研究がある人はもちろん、将来やりたい仕事が明確な人も、それを意識して研究テーマを選ぶ事でその仕事の周辺知識に触れる機会が増えますし、情報系などの即戦力が求められる分野では、研究室でどれだけスキルを身に付けられるかが大切です。
- 教授はどんな人か
とはいえ、やりたい研究とか仕事とかねーよって人が多いと思います。そんな人はとにかく人で決めましょう。人間関係が良好だと研究も楽しくなるし、毎日が充実するので、その中でやりたい事が見つかるかもしれません。
大学教授には厳しい人、優しい人、放任主義な人と色々います。自分の求める環境を実現するにはまず教授の人柄を見極めましょう。
- 研究室の文化
研究室によって色々な文化があります。とても仲が良くてイベントが多いパリピ研究室、ビジネスライクな関係でイベントは最小限しかない大人研究室、就活休みですら取りづらい軍隊系研究室、他大への進学を許されていない拘束系研究室など、書ききれないくらい色々あります。実際に見学したり、先輩から聞いたりして把握するしかありません。
意外と多いのが、あまり学会に参加させてくれない研究室です。学会発表は学生の貴重な経験になりますし、賞を受賞すれば履歴書に記載することができます。この機会が少ない研究室が結構多いので、注意が必要です。
- 研究室の先輩はどんな人か
これも大切です。研究室で成長したいと思ってる人は、尊敬できる先輩がいないとどうしようもありません。また、理系の大学院生は変な人が多いです。その変な人の対応に時間を取られるような研究室は絶対に辞めましょう。
- 研究室を狙っている同期はどんな人たちか
これも意外と大切です。研究室の同期は、研究も学会も飲み会も就活も共にする、運命共同体になります。同期の成績や希望研究室は、噂好きな友達を捕まえて把握しましょう。
- 研究室の就活コネ
理系の就活は未だにコネが多いです。駅弁クラスの大学でも、大企業にコネを持っていて毎年1人入社しているなんて良くある話です。就活を重視している人は、このコネ事情を確実に掴んでおきましょう。
一応傾向として、メーカーからアカデミックに転身した教授の研究室はコネが多いです。
- 研究室の予算
これは中々調べにくいのですが、予算はとても大切です。基本的に予算は年単位でつくので、予算が少ないと年度末に試薬や備品が買えなくなり、暇になるというような悲惨な事になります。やりたい研究を良い環境で行うためにも、予算がたくさんついている研究室を選びましょう。
一応、科研費は調べればどの先生にどれだけ採択されているか分かるので、ある程度の指標にはなるでしょう。
まとめ
研究室選びをするには情報集めが何より重要です。研究室見学はもちろん、同期、先輩から情報を集めましょう。
また、予算についての情報など、ネットで手に入る情報も活用すべきです。
研究室選びは就活と同じくらい大切だと思います。妥協することなく吟味しましょう。